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今さら聴けない。JANコード

2022.03.04 10:20

流通業界では商品管理を行う上で、必須ともいえるJANコード。物流現場でもあたりまえのように使われています。今さら聴けない、知らないと恥をかく。基本的なJANコードの知識を紹介します。


【目次】

・JANコードとは?

・JANコードの仕組み

・JANコードの種類

・JANコードの設定

・まとめ


 

JANコードとは

JANコードとは、japanese Article Numberの略です。JANコードは、一般的に13桁の数字で表されています。JAN コードに使える文字は、0から9までの数字のみで、誰もが買い物などで目にするバーコードの下部にある数字です。世界100ヶ国以上共通で使用されている国際的商品識別番号のため、海外での販売をする際にも、他の国のコードと重複することがなく、スムーズに出品することができます。

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JANコードの仕組み

  

JANコードには、標準タイプ(13桁)と短縮タイプ(8桁)の2つの種類があります。

JANコード標準タイプ(13桁)

①GS1事業者コード(9桁または7桁)

頭の2桁は国番号(日本は45or49)  次にメーカー番号になっております。商品を製造するメーカー(事業者)ごとに振られる番号の部分です。

②商品アイテムコード(3桁または5桁)

商品一つ一つに割り当てられる番号になります。SKUごとに割り当てる番号になります。アイテム、サイズ、カラー、ロッド、などです。

③チェックデジット(1桁)

入力や読み誤りを防ぐための番号です。数字列の誤りを検知するために付加される検査用の数字のこと。また、そのような数字を用いた誤り検出方式です。偶発的な誤りを検知することが主目的の場合は算出方法は簡易なものにして公開されますが、偽造の防止などが必要とされる場合は適合する番号が簡単に逆算できないような複雑な計算方法を採用したり、算出方法を非公開とすることもあります。

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JANコードの種類

バーコードは世界で100種類以上もあるとされており、太バー及び細バーのみの2種類で構成される 「バイナリーコード(2値レベルコード)」と、 何種類かの太さを持つバーで構成されている「マルチレベルコード」に大別されます。 また、ここ数年で急速に普及が進んだ2次元コードには、「スタック型」と 「マトリックス型」があります。 ここでは、1次元コードと2次元コードの代表的なものを紹介いたします。

JANコード(EANコード)

JAN(Japan Article Number)コードは、日本における共通商品コード用バーコードシンボルとしてJIS化されており、 現在、生活用品のほぼ全てにマーキングされています。国際的にはEANコードと呼称され、国際的な共通商品コードです。13桁の標準バージョンと8桁の短縮バージョンがあり、 後者はシンボルを印刷するスペースが小さい時に使用します。 いずれも「国コード」「企業(メーカー)コード」「商品アイテムコード」「チェックデジット」で構成されています。
最近、標準バージョンは「GTIN-13」、短縮バージョンは「GTIN-8」と呼ばれることもあります。
・扱えるデータ:数字(0~9)のみ
・表現できる文字数:13桁または8桁

ITFコード


ITF(Interleaved Two of Five)コードは1972年(昭和47)、米国インターメック社によって開発されたコードです。 バーとスペース(空白)それぞれ5本の組み合わせで2つの数字を表現する構成になっており、記録密度が高く誤読が少ないこと、 また段ボールなどへの印刷が容易であることから、物流用に多く採用されています。日本では標準物流コードとしてJIS化されています。
国際規格の「ITF-14」は、JAN(EAN)のコード番号の先頭に1桁加えて14桁にしたもので、 JANコードを取得していれば自由に使用できます。「ITF-16」は日本のみの規格で、 海外では読み取ることができません。
・扱えるデータ:数字(0~9)のみ
・表現できる文字数:偶数桁のみ

NW-7


J1972年(昭和47)に米国モナーマーキング社によって開発された「CODABAR」の日本での呼称。 Narrow(細い)とWide(太い)の7本のエレメントで構成されていることから「NW-7」と呼ばれます。 7本のエレメントのうち2本が太いことから「Code2of7」とも呼ばれます。
数字、英文字、記号が表現でき、読み取りやすく印刷もしやすいため、工業用として多く使用されています。 特にナンバリングを必要とする場合に最適で、血液銀行の管理や宅配便の集配管理、 図書館の貸出管理、各種会員カードなど幅広く利用されています。
◎扱えるデータ
数字(0~9)/記号(- $ : / . +)/スタート、ストップキャラクタ(a~d)
◎表現できる文字数:自由

CODE39

1975年(昭和50)に米国インターメック社によって開発されたシンボル。数字のほかに英文字もコード化でき、誤読率も低いため現在、産業分野で最も広く使用されています。米国防総省が軍事物資管理の公式コードに採用しており、米自動車工業会(AIAG)でも採用しています。日本でも日本電子機械工業会(EIAJ)が物流用シンボルに決めています。
◎扱えるデータ 数字(0~9)/アルファベット大文字(A~Z)/記号(- スペース $ / + % )/スタート、ストップキャラクタ(*)
◎表現できる文字数:自由

CODE128

1981年(昭和56)に米コンピュータアイデンティックス社によって開発されたシンボル。1文字は3本のバーと3本のスペースで構成され、1キャラクタは11モジュールに細分化されています。1キャラクタでフルアスキー128文字が表現できるところから「CODE128」と呼ばれています。
1989年(平成1)にEANで商品の補足コードとして採用され、2000年(平成12)にはISO/IEC15417になっています。
◎扱えるデータ
フルアスキー/数字(0~9)/アルファベット(大文字・小文字)/記号/制御文字(CR、STXなど)
◎表現できる文字数:自由

UPC


UPCは「Universal Product Code」の略で、1973年(昭和48)にUCC(Uniform Product Code Council Inc.)によって、米国の小売業向けの共通シンボルとして制定されたバーコードです。Regularタイプの「UPC-A」は12桁、メッセージから余分な「0」を排除したZero Suppressionタイプの「UPC-E」は6桁で、さらに13桁から29桁までフリーの桁数にできる「UPC-D」もあります。 UPCはEAN(JAN)と互換性があり、UPC-A バージョンはEANの標準バージョン(12桁)と、UPC-EバージョンはEANの短縮バージョン(8桁)と、それぞれ同じコード体系を持っています。

UPC-A


・キャラクタセット:数字のみ(0~9)
・コードタイプ:ひとつのキャラクタは7モジュールで、スペースで始まる2本のバーと2本のスペースで構成。
・スタート/ストップ:スタート/ストップともに「101」
・自己チェック機能:あり ・チェックキャラクタ:必要。
モジュラス10ウエイト3を使用。

UPC-E(UPC-Aを6桁に圧縮したもの)


・キャラクタセット:数字のみ(0~9)
・コードタイプ:ひとつのキャラクタは7モジュールで、スペースで始まる2本のバーと2本のスペースで構成。v ・スタート/ストップ:スタートコードは「101」、ストップコードは「010101」。 ・自己チェック機能:あり

PDF417

1987年(昭和62)に米インターメック社によって開発されたスタック型の2次元コードで、 APSフィルムの標準シンボルとして使用されています。 シンボルは最小2段、最大8段からなる連続多段型(スタック型)。フルアスキー128文字をコード化でき、2段シンボルの場合は英数字9文字または数字15文字、8段シンボルの場合は英数字49文字、数字81文字をコード化できます。

CODE49

1987年(昭和62)に米インターメック社によって開発されたスタック型の2次元コードで、 APSフィルムの標準シンボルとして使用されています。 シンボルは最小2段、最大8段からなる連続多段型(スタック型)。フルアスキー128文字をコード化でき、2段シンボルの場合は英数字9文字または数字15文字、8段シンボルの場合は英数字49文字、数字81文字をコード化できます。

Data Matrix(Data Code)

1987年 (昭和62)に米アイディマトリックス社によって開発された、マトリックス型の2次元 コードで、日本では「Date Code(データコード)」と呼ばれています。
1次元コードを積み重ねたスタック型に対し、マトリックス型はセルと呼ばれる白黒交互の点 でコード化されています。 最大情報量は数字で3116桁、英数字で2335字、バイナリーで1556バイトのコード化が可能 で、誤り訂正率は自動的に決定されます。
最も小さいシンボルが作成でき、情報密度も最も高いことから、米国半導体工業会(SEMI)や米 国電子工業会(EIA)、米国規格協会(ANSI)で部品のマーキングに採用されており、マーキング スペースがないアプリケーションでは世界的に普及しています。
日本の株式会社デンソーウェーブが開発したQRコードもマトリックス型です。

Maxi Code

1987年(昭和62)に米国最大の宅配業者・UPS社によって開発された マトリックス型の2次元コードで、貨物の仕分けや追跡に利用されています。 シンボルの中央に特徴的な3重の同心円の切り出しマークがあり、 これによりリーダーが2次元コードの位置を瞬時に認識することができるため、高速読み取りに適しているという特徴を持っています。 最大情報量は数字で138文字、英数字で93文字です。
国際標準物流ラベルISO15394や米国自動車工業会(AIAG)では、仕分け用シンボルとして採用されています。

GS1データバー(旧称RSS)

GS1(旧・国際EAN協会)の標準バーコードシンボルの中で最も新しい1次元シンボル。その特徴はEAN(JAN)に比べて、表示面積を少なくできる「省スペースシンボル」であることや、商品識別コード以外に有効期限やロット番号など、商品の属性情報を追加表示できることです。
開発当初からRSS(Reduced Space Symbology)と呼ばれていましたが、2007年2月よりGS1データバーに改称されました。

GS1の理事会は06年、GS1データバーを新たに世界標準バーコードとすることを承認し、10年1月より食品など一般消費財をはじめ全ての商品のマーキングに利用できる予定です。
GS1データバーは、01年には医療材料・医薬品等の分野でのGS1標準シンボルとなり、日本でも一部医薬品ですでに実用化されています。
GS1データバーは3系統7種類ありますが、10年からの標準化の対象は定置式のPOSスキャナー(全方向読取スキャナー)で読み取り可能な2系統4種類のシンボルです。
業界や商品を問わずオープンに利用されるシンボルの標準化は、EAN(JAN)シンボル・ITFシンボル以来のことです。

◎扱えるデータ ・GS1データバーOmni-directional:数字(0~9)のみ
・GS1データバーLimited:数字(0~9)のみ ・GS1データバーExpanded:数字(0~9)と英字
◎表現できる文字数
・GS1データバーOmni-directional:数字14桁(GTIN)
・GS1データバーLimited:数字14桁(GTIN) ・GS1データバーExpanded:最大数字74桁または
英字41文字

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JANコードの設定

JANコードの登録手続きは以下のとおりになります。是非、参考にしてみてください。

まずは、GS1 Japan Data Bank = GJDB に登録するとこからスタートです。一般財団法人流通システム開発センター(GJDB)を活用してJANコードを設定していきます。

 https://www.gs1jp.org/code/jan/procedure.html

STEP 1 新規登録

はじめてGTIN(JANコード)を作成する場合は、GS1事業者コードの新規登録手続きをしてください。手続きはこちらから。  (GS1事業者コードをすでに貸与されている場合は、手続きは不要です。)

STEP2 商品アイテムコード登録

個々の商品を表す「商品アイテムコード」は自社で重複のないように設定し正確に管理してください。
(商品アイテムコードの基本的な設定方法を動画で見る:「 」(2分))

なお、当財団が運営するデータベースサービス「GS1 Japan Data Bank(略称 GJDB )」へ商品情報を登録することにより、GTIN(JANコード)を自動で設定することができます。

※商品アイテムコードの設定基準

下記に該当する場合は、それぞれ異なるGTIN(JANコード)を設定してください。原則として、商品の仕様に変更がある場合は全て異なるGTIN(JANコード)を設定します。同じGTIN(JANコード)の商品は在庫管理や売上管理等において、同じ商品として管理されてしまいます。

・商品名が異なる場合 ・色が異なる場合 ・容量が異なる場合 ・素材が異なる場合

・包装サイズが異なる場合 ・香りが異なる場合 ・味が異なる場合 ・販売単位が異なる場合等

 

STEP3 チェックデジットを計算する

https://www.gs1jp.org/code/jan/check_digit.html

 

STEP4 商品にJANシンボルを印刷する

印刷方法

JANシンボルの印刷は、一般的に、印刷業者に依頼をして行います。
各事業者自身がバーコード作成に対応したプリンター・ソフトを用意し、印刷することも可能ですが、その場合は次の点に注意してください。
印刷したJANシンボルが、JIS 規格(規格番号X0507)に定められているサイズ・品質に適合している必要があります。適合していない場合、そのJANシンボルは読み取りできない可能性があります。
印刷したJANシンボルがJIS規格を満たしているかは、バーコード検証サービスを実施している会社にご相談ください(当財団では検証を行っていません)。詳しくは「JANシンボルマーキングマニュアル」をご確認ください。
バーコード用プリンターの製造・販売や、検証サービスを行なっている会社はGS1標準対応バーコード・EPC/RFID機器 製造・販売会社リストに掲載されています。

なお、商品情報を「GS1 Japan Data Bank(略称 GJDB )」へ登録することにより、バーコード画像の生成/ダウンロードができます。

寸法、色など

JAN シンボルの印刷サイズ、色等は全てJIS 規格(規格番号X0507)により定められています。

基本寸法 縮小タイプ

 

STEP5 商品を出荷する

納品先へJANコードを含む商品情報を伝え、商品を出荷してください。

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まとめ

JANコードといっても多くの種類があることがわかった。JANコードから国やメーカーさんもわかるんだぁ。あたりまえのように物流現場では使っているが、見方を変えればいろいろなことが見えてきますね。全てのことに意味がある。勉強になりました!!

 

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