【物流業界の課題】なぜ物流DX化は進まないのか?現場目線で見る3つの壁|株式会社物研LogiDesign
なぜ物流DX化は進まないのか?現場目線で見る3つの壁
物流DX/物流業界/倉庫業DX/デジタル化の課題/自動化/人手不足/物流改善/現場改善

1. はじめに:物流DXとは何か
近年、国や大手企業を中心に「物流DX(デジタルトランスフォーメーション)」が叫ばれています。
AIやIoT、ロボティクスなどの技術を活用し、現場の効率化や人手不足の解消を目指す動きです。
しかし実際には、DXがスムーズに進んでいる企業はごく一部。
中小規模の倉庫や運送会社では、**「導入したくてもできない」「効果が出ない」**という声が多く聞かれます。
今回は、なぜ物流DXが進まないのか――その「現場目線での理由」を掘り下げます。
2. 理由①:システムと現場が合っていない
多くの物流現場では、システム導入が「現場主導」ではなく「経営主導」で進められます。
その結果、実際の作業フローに合わないDXツールが導入され、使いこなせないまま定着しないケースが多発しています。
よくある問題例
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作業員がタブレット操作に不慣れで現場が混乱
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WMS(倉庫管理システム)が実態に合わず二重入力が発生
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システム導入後も紙伝票や手書き記録が残る
💡 ポイント:DXの第一歩は「現場に合う仕組み」をつくること。
現場ヒアリングなしのシステム導入は、逆効果になることがあります。
3. 理由②:投資コストと費用対効果の不安
物流業界は、利益率が低い構造的な業界です。
特に中小企業では、システム投資や自動化設備にかけられる予算が限られています。
経営層のよくある懸念
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初期費用・月額費用が高く感じる
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ROI(投資回収)が明確でない
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現場人員削減よりも「人が足りない」現実がある
実際には、**“全自動化”よりも“部分最適化”**から始める方が現実的です。
たとえば「入出庫のデジタル記録化」「在庫の見える化」など、
小さなDXから効果を積み重ねていくことが成功への近道です。
4. 理由③:人材と意識のギャップ
DX推進には、デジタル知識を持つ人材と、現場経験のある人材の両方が必要です。
しかし現場では、
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「パソコンやシステムが苦手」
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「新しいやり方に抵抗がある」
という意識の壁が少なくありません。
また、IT企業が提案する仕組みが現場の“肌感覚”とずれていることも原因です。
👷♂️ DXは「システム導入」ではなく「人の理解と協力」から始まる。
教育・共有・段階的導入が欠かせません。
5. 物研が考える「現場に寄り添うDX」
株式会社物研では、物流DXを単なるデジタル化ではなく、
**「現場効率と人の働きやすさを両立する改善活動」**と捉えています。
物研の取り組み例
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作業データのデジタル化による生産性分析
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在庫・入出庫情報のリアルタイム共有
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ピッキング精度向上のためのバーコードシステム導入
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スタッフ教育を含めたDX浸透プラン
現場で培った経験とノウハウをもとに、
お客様の物流課題に最適なDXソリューションをご提案します。
6. DX化を成功させるための3つのステップ
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| 1. 現状を「見える化」 | 作業フロー・ミス発生箇所・在庫精度を分析 |
| 2. 小さなデジタル化から着手 | 部分的な自動化・データ共有から始める |
| 3. 継続的な改善サイクルを構築 | 現場の声を反映しながらPDCAを回す |
DXのゴールは「システム導入」ではなく、
**“現場がラクになる仕組みをつくること”**です。
7. まとめ:DXは“人と現場”が主役
物流業界のDX化が進まない最大の理由は、
「現場を置き去りにしたデジタル化」です。
成功のカギは、現場目線の課題発見・段階的な導入・人材育成にあります。
株式会社物研は、現場を知る倉庫業者として、
お客様の物流現場に最適なDX化を支援します。
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