OMS・WMS+API連携 〜ECと倉庫をつなぐ“頭脳と神経”の仕組み〜
OMS・WMSとは?
+ API連携もわかる“EC物流の基礎”まとめ
〜ECと倉庫をつなぐ“頭脳と神経”の仕組み〜

■ はじめに:ECの裏側は“情報が動くスピード”で決まる
EC運営が大きくなるほど、
商品の動きよりも “情報の動き”をどう管理するか が重要になります。
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受注が入るタイミング
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在庫が減るタイミング
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倉庫に出荷指示を送るタイミング
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配送状況を反映するタイミング
この全てをつなぐのが、
OMS(受注管理)・WMS(倉庫管理)・API連携(システム間の自動接続) です。
■ 1. OMSとは?(Order Management System)
一言でいうと・・・。
「注文情報を一元管理するシステム」
OMSの役割
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各モール(楽天/Amazon/BASE/Shopify)や自社ECの受注を集約
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入金確認、不備チェック
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出荷指示をWMSへ連携
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発送完了・追跡番号をEC側へ返す
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CS(お問い合わせ対応)情報と紐づけ
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売れた情報を整理する“販売側の頭脳”
■ 2. WMSとは?(Warehouse Management System)
一言でいうと・・・。
「倉庫内の在庫・作業を管理するシステム」
WMSの役割
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入庫(検品)→在庫登録
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棚番(ロケーション)管理
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ピッキング指示
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梱包・出荷登録
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返品処理
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在庫差異の管理
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倉庫でモノの動きを制御する“物流側の頭脳”
■ 3. OMSとWMSの違い(ざっくり図解)
| 役割 | OMS | WMS |
|---|---|---|
| 管理対象 | 注文情報 | 在庫・倉庫作業 |
| 担当部門 | EC担当 | 物流担当 |
| データの起点 | お客様の注文 | 商品の入出庫 |
| 目的 | 正確な受注処理 | 正確な出荷処理 |
どちらが欠けても ECはスムーズに回りません。
■ 4. API連携とは?
〜OMSとWMSを自動でつなぐ“神経の役割”〜
👉 APIとは
“システム同士を自動でつなぐ仕組み”のこと。
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人がCSVをダウンロードしてアップロード
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メールやチャットで倉庫に連絡
こういった“手動依存”をなくし、
システムが自動でデータをやり取りできるようにします。
■ 5. API連携で何が変わる?
✅ ① 情報のリアルタイム化
受注 → OMS → WMS → 出荷 → EC反映
がすべて 自動&即時 でつながる。
在庫ズレや出荷遅延が激減。
✅ ② CSV作業が不要になる
“ダウンロード→アップロード”の手間ゼロ。
作業ミス(桁違い・ファイル違い)もなくなる。
✅ ③ 倉庫とのコミュニケーションが圧倒的に早くなる
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欠品
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ギフト指定
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配送方法変更
などの指示をリアルタイムで共有できる。
✅ ④ 複数モール・複数倉庫に強くなる
EC事業者の多店舗化の時代、
APIなしでは 在庫管理のスピードに追いつけません。
■ 6. OMS × WMS × API の関係を図にすると?
👉 OMSが“頭”、WMSが“体”、APIが“神経”
この3つが揃うことで、EC物流は高速でミスの少ない仕組みになります。
■ 7. API連携を導入すべきEC事業者
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注文数が1日50件を超えた
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楽天・Amazon・Shopifyなど複数店を運用
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冷凍・冷蔵などスピード反映が重要
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海外発送やD2Cなど特殊オペレーション
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在庫ズレや出荷遅れが増えてきた
このようなEC事業者は、
API連携がほぼ必須 になってきます。
■ 8. 物流アウトソーシングとAPI連携の相性は抜群
良い物流会社は
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OMS対応
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WMS連動
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API接続実績
を持っています。
特に食品ECのような低温物流では、
APIの遅延=品質事故・クレームにつながるため、
連携の強さが「物流品質」に直結します。
■ まとめ:OMS・WMS・APIはEC成長の“インフラ”
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OMS:受注の整理
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WMS:倉庫の正確な作業
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API:データを即時でつなぐ神経
これらが揃うことで、
EC物流は高速・正確・省コストで運用できます。
特に今のEC市場では、
“物流システムの強さ=ECの強さ”
と言っても過言ではありません。
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